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ジャケット製作 完成

  • mete
  • Jul 28, 2022
  • 3 min read

Updated: Aug 19, 2022

 随分ご無沙汰をしてしまいました。夏真っ盛りで大変暑く、流行り病もまたぞろ出てきましたが、おかげさまでなんとか日々過ごしております。



 随分と中断しているジャケットの製作過程のご紹介をしてまいりたいと思います。実は余り写真をとっていなくて、今回は駆け足になってしまいますが、別のジャケットを作る機会に改めて、ということでご容赦願えませんでしょうか。



 前回(4ヶ月前・・!)は身返しを据えたところまでご紹介したので、次は前身頃と後ろ身頃の脇を合わせてサイドベントの処理をし、肩を入れます。





 あきの部分はぼそが見えてはいけませんし、後々解れてもいけませんから気を使うところです。画像を見ると裏地部分を全体的にしつけでとめていますが、これは裏地のゆとりを必要最小限に入れてとめています。既製品などは裏地はたっぷり入っているものを良く見かけますが、余計に入れず必要なだけ入れる。ジャケットを脱いで中を見たら、裏地がたくれてシワシワ、というのもなんですし、余計な生地がない分軽くて動きやすいです。



 肩を入れますと、次はいよいよ襟付けにかかります。しかあし、肝心の地襟作り、クセトリ、ハザシ、上襟据えなどの写真を撮っていませんでした。襟はジャケットの顔。工程にも色々と工夫があり、見せ所でもあるのですが、次回はしっかり撮ります。







 ゴージラインの手まつりは、ミシン縫いと比べて柔らかく仕上がります。指の微妙な力加減ですから、柔らかい雰囲気がでて良いなあと思います。



 襟が付いた後は袖にかかります。ここまできたら、「やっとここまできたか、もう少しだな」という感じです。身頃のアームホールに対して、袖の袖付け線は5センチ以上大きいのでいせて付けます。これは腕の動かしやすさのためですね。いせの分量をバランスよく調整しながらつけていきます。





 こんな具合です。残る作業はまとめといって、ステッチしたりまつったりボタンホールかがったり、まとめて片付けます。糸は基本的に絹糸を使います。ウールには天然の絹がなじみがよい、と師匠から教えてもらいましたが、まったくその通りだと思います。ただ絹糸は強度がポリエステル糸に比べて弱いので、負荷がかかり糸が切れやすい箇所には場合によってポリエステル糸を使い分けています。具体的には背中心、脇、袖の地縫いなどです。




 そして長い戦いが終わり、完成、試着。








 着用してこれで完成となります。ヴィンテージ生地の雰囲気を活かせるようにデザインしましたが、生地の圧倒的な力を感じます。強いオーラを持つ、素晴らしい生地だと思います。この生地を使ってスーツを仕立てることができて、楽しかったですし本当にありがたいことだと思います。職人は一生修行といいますが、今回製作した中で反省点もいくつかありましたので、次回に活かせるよう精進するのみです。


 最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。実はこの後もすでに作ったスーツがあり、順にご紹介していければという風に思います。もしよろしければお付き合いいただければ幸いに思います。

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